チカ

ヒトラーのための虐殺会議のチカのレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
3.4
まず、ほとんど4秒程度でカメラの位置があちこちに変わる編集、チカチカする画面。物語の始まりを観客に合図する「特定の登場人物へのカメラの追随」が最後までないこと。劇伴の排除。全部の要素が異常なほどに画面に視線をひきつけない。

最初はカオスで戸惑ったけど、過去に戦争に加担した「分かりやすい」古典映画の文体でこれを語るわけにはいかなかったと納得(2時間観ていられる程度のコンティニュイティ編集はあるけど)。それこそとことん自罰的というか、贖罪的というか。。

たしか、ある人物が人道とか倫理を気にした唯一のシーンだけ、感情移入を促すようにカメラがクローズアップするんだけど、この映画自体がとるスタンスをきちんと明らかにしているっておもった。
もちろん面白くはない
チカ

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