ストーリーというより撮り方がとても気に入った。
自分の想像の範疇を超える人間に出会った時、人は理解をするフリもできずにただないものとして扱ってしまう
それがわかってるからこそ誰にも言えない、言わない。そんな地獄がある。
自分と同じ志向だと思っていても全く同じではないのもよかった。
なにに性的魅力を感じるかという話ではなく、理解されるどころか存在すら認知されないものの話だった。
2人の目に水がどういう風に映ってるのかがあまり伝わってこなかった。水を魅力的に見せようという意図はなさそうに感じた。でもこれは、私たちがあくまでも彼らを理解できない側の人間だとするための演出だと思うと圧巻。
けれども、ガッキーがベッドの上で水に浮かんでいる描写や中学生の2人が水に魅せられた描写はとても丁寧でこんなに綺麗いなのか、という印象を受けた。きっと2人が理解されたい。という気持ちの時は魅力的に見えるように撮っていて、2人がお互いがいるからもう理解されなくてもいいという時は水ではなく2人を撮っているのだと思う。
