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ジェラール・フィリップ 最後の冬の土偶のレビュー・感想・評価

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かつてNHKで放送されたジェラール・フィリップの映画に子どもながらその美貌に魅了されたひとり。幼い時に彼の存在を知れて幸せだ。

同名書籍目次に沿った1959年最後の夏から冬の始まりまでの彼自身の葛藤と年上の妻の苦悩が入り混じる核となる部分と、彼の生い立ちから最後の出演作までの膨大な写真やフィルムの再編集。編集方法の分かりにくさは残念だが、古くは1930年代のプライベート写真(別荘でのボーダーシャツ姿が素敵)やフィルムがあるのは裕福な家庭育ちである所以。
後半生の行動に少なからず影響があったのでは?と思われる主義主張が異なる実の父親との関係がその後尻切れトンボなのは、ちょっといただけないかな。
ナレーション吹替版はモッくん。原語版はロマーヌ・ボーランジェでそれも聴いてみたい。(ジェラールが朗読する「星の王子さま」と一緒に)

来日時の映像に笑。
ググッとしてみたら、リュクサンブール宮殿が近くの晩年を過ごした自宅の門構えはまだそのまま残ってるようだ。
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