GUMI

西部戦線異状なしのGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

パワフルすぎる…鼻をつまみたくなるほど腐臭が漂う映像。
まさか…時間切れギリギリまで相手戦力削るぞ!みたいなことしないよね…しないよね?ねえ?ああ…そんな…(落胆)

しがない兵士はあくまで置かれた状況で最善の結果を手繰り寄せるため足掻くしか策が無く、気が向くかどうかなんて関係無く目の前の敵と向き合い血肉に塗れる。要因を作った超本人らは血を見ることもなく、質の良い食事と書面と向き合う。

これだけパウルに密着したストーリーでも、結局は駒にすぎないという現実が突き付けられるラスト…あまりにも非情でこれこそがリアル。
死んだ軍人が着ていた軍服がリメイクされパウルの元に回ってくるという最初のシーンが最後の最後で重くのしかかる。悲劇は繰り返される。

重低音だったりドラムだったり、シンプルなサウンドのBGMが状況の立ち行かなさを表していて、強い緊張感を煽られた。息が詰まる。
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