吉田ジャスティスカツヲ

フェイブルマンズの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.9
スピルバーグ監督自身の幼少期を元ネタにした【フィクション映画】なので…
自分役をイケメンにしても、母をミシェルウィリアムズにしても、誰にも文句を言わせねぇぜ😏


芸術とユーモアを愛したエンターテイナーで、自分の思うままに生きようとする母。
『ウチの7歳の息子、天才じゃないの⁉︎』
『ウチの7歳の息子、天才かよ⁉︎』
コンピュータも家族も主人公の才能も愛してくれるけれど、映画作りを職業として認めてくれない父。

そんな二人から影響を受け、二人の間で揺れる主人公。
手を伸ばしたところにいつもあったのが映画だったのですね📽
(それと、ノリが良すぎる3人の妹たち)

彼の人生で、婆ちゃんが亡くなったときや…
転勤からの引っ越し…
スクールカースト蔓延るプロムにて…
何度も何度も何度も【その場のみんながバラバラになりそうな時、ひとたび主人公の作品が始まると、みんなを同じ方向を見て、同じような気持ちになれる】という不思議なチカラが生まれるのです🤔いや当たり前か、、、

ただしそこには、映画が傑作になるのは監督だけの功績でないことに、撮影しながら呆然と気づく瞬間。
ある意図で撮った被写体は、観る人によってはまったく違うイメージを与える危うさを知る戸惑い。
そんな現実の厳しさとソレへの絶望も描きつつも、映画への愛をしっかり示してちゃんと希望を見せてくれるのがスピルバーグ作品らしくてイイ👍
もしかして監督の【有名なアノ作品のアノ場面って、このエピソードがモチーフなのか?】とコアな見方もできそう。

できることならこの映画はシリーズ化がされて、現代のスピルバーグまで辿り着くと嬉しいですね。

そんな次回作では続投が難しいかもですが【主演:ガブリエルラベルくん】は本年度ヨシデミー新人賞にノミネートでお願いします🎉