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リディームチーム:王座奪還への道のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
バスケアメリカ代表屈辱の銅メダルから4年。コーチKが導くのは“個”から“チーム”への改革。世界のレベルアップに伴いアメリカも変わる必要がある。努力が結実した2008年。確かにそこにはドリームチームの姿があったのだ。

〈感想〉
僕が意識してオリンピックバスケを観始めたのが、2000年のシドニーオリンピックでした。
当時は中学生でバスケ部で、そしてNBA大好き少年だったので、NBAのトッププレイヤーが集まるオリンピックには大興奮だったわけです。
2000年はヴィンス・カーターが218cmのフランス代表センター、フレデリック・ワイスを飛び越えてダンクしたのは衝撃的で今でも覚えています。

しかし、その当時はコービー・ブライアントのようなベストプレイヤーがラインナップにおらず、マイケル・ジョーダンらが現役の頃のドリームチームとは程遠いアメリカ代表の布陣でした。
そして、2004年は前年新人王のレブロン・ジェームズやアレン・アイバーソンらが名を連ね、コービーやケビン・ガーネットらの代表辞退はあったものの、かなり期待が高まるメンバー。なのに銅メダル。
個人技で打開する策しかないチームになっていないアメリカは世界を舐めすぎていたんです。世界のバスケは明らかにレベルが上がっていました。
チームスポーツのバスケですから、アメリカがこの力で圧倒していた時代とは異なるのです。

そんな反省を活かして結成されたのが2008年北京オリンピックのアメリカ代表メンバー。
前回の苦渋を再びとはならないように、デューク大で実績豊富なコーチKを招集し、絶対金メダル獲得のリディームチームを形成したわけですね。
彼らの失敗から再生。そのドラマを時系列に合わせて観ていくと2008年の感動がたまりません。最高です。

バスケ好き必見のドキュメンタリーでしょう。

※2022年新作映画130本目
※2022年自宅鑑賞191本目
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