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クーダ 殺し屋の流儀のShinMakitaのレビュー・感想・評価

クーダ 殺し屋の流儀(2022年製作の映画)
1.8

フロリダ、マイアミ…

マフィアの女ボス・エステルの手先となって汚れ仕事をこなすベテランギャングの男〈クーダ〉は、ムショにいた年月が長く娘ローラとも疎遠になっていた。いつしかローラも15歳、そしてもうすぐ誕生日だから父親らしいことをしてやりたいが、プレゼントは思いつかないし、別れた妻からも娘に会うなと言い渡されてしまっている。今はストリートファイトで日銭を稼ぐ若者〈ストレイ〉に仕事を教える身のクーダだったが、ある日、町で家出少女ビリーと出会う。娘の姿をビリーに重ねたクーダは、彼女に数日間の宿をモーテルにとってやり、生活費も渡してやった。しかし翌朝、ビリーが何者かに誘拐されてしまっていた。その夜、新興ギャング・フレディから上納金を回収するよう命じられたクーダは、フレディのシノギが少女たちに性行為を強制し、その動画を配信するものだと知る。そしてその撮影アジトには、攫われていたビリーの姿が……


「クーダ」


以下、ネタバレの流儀。

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今年も夏の風物詩、「カリコレ」がシネマカリテでやっております。とりあえず時間が合ったのでこちらを鑑賞。クーダ役はバンデラス、エステル役がケイト・ボスワースです。

バンデラスもニコラス・ケイジ化が著しいアクターですので、当然期待せずに観たんですが、まぁ予想通りの出来。ストレイとのバディ感も特に深く描かれず、ストレイ自身のドラマもなんか薄いわりに尺を割くので、どっちが主役か、物語の視点がどちらなのか定らず中途半端感が否めません。一番残念なのが、クーダが弱いってとこ。エステルに反旗翻して死にかける場面もフレディに反撃される場面も、結局誰かに助けられて窮地を脱するんですよ。その弱さがリアルと言えば聞こえはいいけど、観客が期待するのはバンデラス無双なわけで、その齟齬が不満に感じたなぁ。

ジャンル映画としてはまあまあだし、ダッジ・チャレンジャー映画でもあるのでクルマ好きにも訴求する作品ではあるけど…ま、配信でいいっす。
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