とにかく画面暗すぎて見えねぇ!
肝心のヒロインとストーカーとのバトルが暗過ぎるあまり全く見えないという、最早古さと低予算故の親しみを感じるよね。
ティーンエイジャーのヒロインが毎晩見る悪夢が現実へと変わり、夢に出てきたキモい顔面焼け爛れたおっさんにストーカーされてまぢ溜まったもんやおまへんがな。
ところがそのおっさんが残した謎の血のシンボルの起源を調べる内に、それが19世紀の悪魔崇拝達の生贄の儀式の紋章で、更にヒロインが選ばれし生贄だったからトンデモナイネ。っちゅう話。
コチラは我々ポンコツファンの度肝を抜いた地下鉄ホラー『11:46』や、コンプラクソ喰らえな殺人TVショーの『SLASHERS』のモーリス・デヴェロー監督の童貞作であります。
『11:46』での視覚トリックや『SLASHERS』での長回し撮影などポンコツホラーの癖に何故か映像センスだけが無駄に卓越していたデヴェロー監督だけど初期作からもぅ既にその凄さが爆発していたよね。
とにかく悪夢のシーンでのフラッシュが半端なさ過ぎて多分てんかんの人は見れないわ。
今作はそんなデヴェロー監督の苦悩が垣間見れる一作でもありまして予算やキャスト、アナログな編集など、その他諸々の兼合いで今作が完成するまでに7年以上もかかったという努力の結晶なのな。
んなもんで明らかに冒頭で野球をしていた若い学生のヒロインが、物語が進む毎に所々老けまくったりと歳月の長さをリアルに感じる事が出来てデヴェロー監督には申し訳無いけどニョニョしてしまったわ(´ω`)
悪夢での殺害シーンやヒロインの友人が逆さ吊りで喉掻っ捌かれるゴアといい、無駄に卓越した視覚的センスといい、この時代のポンコツホラーにしてはかなり前衛的に感じたね。
そして今となっては何処の誰が今作の所有権を持っているのかも定かではなく、
そもそも需要がない為に未だに海外でもDVD化すらされていないっちゅう悲しきポンコツなので、皆んなもデヴェロー監督の7年を無駄にしない為にもVHSでみてけろ〜