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ippoのmakoのレビュー・感想・評価

ippo(2022年製作の映画)
3.3
柄本佑監督、舞台挨拶付き鑑賞。
三本の短編集。
脚本は全て加藤一浩氏。

三本共、一歩前に出るその前のお話のようでした。

1⃣『ムーンライト下落合』30分
◎70点 ☆3.5
出演…加瀬亮、宇野祥平。

久しぶりに再会した二人。下落合にある長田(加瀬亮)のアパートに友人の三上(宇野祥平)が泊まりにきた。眠れぬ夜を過ごす二人の物語。

何か起こるわけでもなく眠れぬ夜を、時にごまかし、時に苛立ち。
二人のやり取りがなんだか気になる。
時間だけが過ぎていき、やがて静寂が訪れる。
静寂が訪れた時に窓から見えた月が綺麗だった🌙*゚
その時の二人の表情が穏やかで、先程までの時間がなんだか嘘のよう。


2️⃣『約束』27分
◎65点 ☆3.2
出演…渋川清彦、柄本時生。

昔ながらの団地の一角の広場に、ふたりの兄弟がいる。スーツ姿の兄(渋川清彦)と作業着姿の弟(柄本時生)。ふたりはどうやらお金に困っている様子なのだが……。

兄弟の取り留めのない会話。
オープニングが出囃子のような音楽で、なんだか漫画チックな感じがしました。
兄の方が頼りない感じ。
ラスト、やっと前に進めた感じで笑顔がよかった。

3️⃣『フランスにいる』17分
◎64点 ☆3.2
出演…高良健吾、加藤一浩。

フランスの、ある田舎町。一人旅をする日本人の男(高良健吾)と、同じく日本人の画家(加藤一浩)。画家はいままさに、自分のアトリエで男の肖像画を描こうとしている。

男の肖像画がなかなか描けない画家と、フランスに来たものの当初は見るもの全て新鮮に感じていたが日が経つにつれその感情は薄れてしまった男。
会話していく中で足りない何かが分かってついに―。


柄本佑さんは、『きみの鳥はうたえる』以来、2度目の来館。
私も2度会えて嬉しかったです♪
司会の岩本氏の感想、観客の感想と質問、それに答える柄本佑さんのお話で納得したり、理解できたり。
観客に委ねる系なので、人を選ぶ作品かも。
正直、舞台挨拶付きで観てなかったらよく分からなかった😅

脚本の加藤一浩さんは、劇作家・演出家。
余白や間は脚本に忠実だそうです。
いろんなお話が聞けて楽しかったです♪
パンフレットを買ってサインをもらいたかったけど時間がなかったので帰りました💦



【雑談】
始まって入場してきた二人がいた。暗闇なのでスマホの画面を明かり代わりにしたり、席が分からずうろうろ。挙句、着信音も2,3回鳴ってた。マナーがなってない迷惑な客でイラッとしました。
せめて、自分がどこの席を取ったのか覚えておけばいいのに。
後から入ってきて、他の観客に迷惑をかけないでほしかったです。


観客 満席。
劇場鑑賞 #12
2023 #12
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