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ファイブ・デビルズのryodanのレビュー・感想・評価

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
4.2
超個性的作品。ダークスリラーな雰囲気を出しているが、基本となるベースの話は一人の女性のドラマ。小さな村で自分らしく生きれない女性の葛藤が、過去の惨事と自分の子供の特殊な能力でリンクし、謎解きへと導いてくれる。カラオケシーンがとにかく切ない。。同級生の火傷の傷、ダンナとの過去、ダンナの妹、そして娘。いろんなピースが徐々にハマる事で知らされる過去。設定や仕掛けに重きを置かれると、ツッコミ所満載と指摘されそうだが、核となる人間ドラマがしっかりとしていて、役者陣の閉塞感漂う芝居が更に輪をかけて作品に重厚さを出している。苦い結末だが、主人公が少しだけ前に進めた気がする。
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