鮭茶漬け

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版の鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

4.2
『エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版』
昨年の東京国際映画祭でチケットを取っていたにもかかわらず急遽仕事の関係で泣く泣く諦めざるを得なかった本作。ようやく劇場で…!

牯嶺街に続くエドワード・ヤンの長編。急速な経済発展を遂げた台北を舞台に、裕福な若者たちの3日間の人間模様をコミカルに描いた群像劇。エドワード・ヤンに抱いていたイメージとは少し異なる作風であったけれど大変楽しめました。
「豊かな生活の次」にあるものを、裕福だけれど満たされない若者の行動を通して描いてます。人と人が出会い別れることで個人の人生に変化をもたらす様は美しい。ラストはこうでなくっちゃ。

パンフレットに濱口竜介が寄稿していたけれど、やはり彼の「PASSION」を想起させた。本人は否定しているようだけれど。
鮭茶漬け

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