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夢で逢いましょのsayuriasamaのレビュー・感想・評価

夢で逢いましょ(1962年製作の映画)
3.6
映画会社俳優とプロダクションキャスティングの混ざり合う、時代の空気を感じる娯楽作品

ストーリー
糸魚川の高校生、伊津子(中尾ミエ)は姉美樹(池内淳子)が経営する河辺プロダクションに転がり込むことを目論んで上京するも、レッスンを重視する姉との折り合いが悪く、別な悪徳プロダクションと仮契約をしてステージに立つ。そんな中、彼女はスキャンダルをきっかけにステージに立ちにくくなる上、姉の恋人で作曲家の増村(宝田明)に新聞論評で酷評される。
そんな中、彼女を才能をラーメン屋台の店主(山茶花究)に見出され、彼が見込んでいるバンド(クレイジーキャッツ)とともに密かに特訓を重ね、ついに河辺プロに復帰。見事ステージを成功させる話。

大筋はこの程度で、あとは池内淳子と宝田明の結婚話や、河辺プロ所属タレントの引き抜き騒動などもあるものの、一番の見どころは中尾ミエのフレッシュな歌唱と奔放な若さ。その他ナベプロタレント陣のパフォーマンスを軸に、映画スターの共演がなんとも時代の変化を予感させる。(未来から来た映画ファン的な見方)

一番味があったのは山茶花究演じるラーメン屋のおやじかな?あんな屋台の店主がいたら嬉しい。毎日通う。

あと、糸魚川の町並みや大糸線のロケ地が嬉しかったです。大糸線、すきな鉄道路線の一つです。

当時が懐かしくなる、豪華な作品でした。
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