マンティコア　怪物のみちたろのレビュー・感想・評価

独りぼっちの天才が作ったような映画だった。

内に秘めた怪物を見られたとき、それを拒絶されたとき、どうしようもない絶望が主人公に訪れる。自らが怪物であることを認識してからの彼の運命は悲劇でしかないが、ラストショットでは救いの手をヒロインが差し伸べてくれていて、不思議と温かい気持ちで劇場を後にすることができた。

監督の日本好きと抜群の趣味の良さもしっかり伝わってきた。良い映画だった。

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