『マジカルガール』の監督作品という情報だけで鑑賞。
どんな怖いサスペンスものか、と思ったけど、今回は地味な感じ。
とはいえ、性癖・欲望は代替できるのか、というタブーに近い強烈なテーマを扱う作品。
思えば、序盤の「暴力的なゲームは、本当の暴力を助長するか？」という議論はその伏線だった。
ゲームデザイナー・フリアンが、ふとした事から感じた少年への思い。
3DCGや少年っぽい成人女性と付き合う事で、解消しようとする。
それ自体は悪くない行動だと思う。
しかもフリアン、内気そうなのに、何故か結構モテる。
好きな子に似たアイドルを応援したり、その逆もあったり、アニメキャラに心酔したり。
結構、多くの人が経験する話なんじゃないかな？
でも、2次元はいいけど、3次元に手を出しちゃダメ。
そんな主人公の努力が実を結ぶかどうかは、やはり監督の意地悪さがチラホラ頭を出して、それが本作の真骨頂。
あと、彼女の方は介護フェチありそう。
ちなみに、欧米では生成AI画像は禁止ルールが発表され、「実被害者はいないのに」とネットで話題になっている。
まさにタイムリーな作品かもしれない。
