エリザベート 1878のぽこぽこのネタバレレビュー・内容・結末

色々な考え方や生き方が尊重され、多様性という言葉が板に付いてきた現代に宗教的な女性という像を覆すような風刺を刺す映画だと思っていたが見てみたら、そんなものはどうでも良く一人の人間としてのシシィの心情を綴った映画のように私は思えた。
歳を重ねないとこの重みを深く理解することは出来ないと思っているが、そう思うことすらも何故か嫌な気持ちにならず心が軽くなる作品だった。
この映画の感想と私情が混じるような感覚がしてシシィに自分を投影してした訳ではないはずなのに最後はスカッとしてしまった、余韻のある作品だった。