サトシ

梟ーフクロウーのサトシのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.1
アン・テジン監督、スリラーサスペンス韓国映画。

舞台は、17世紀・朝鮮王朝時代。
記録物「仁祖実録」にはこう記されていた。

朝鮮に戻った王の子は、ほどなくして病にかからり命を落とした。 彼の身体は黒く変色し、 目や耳、具や口など 七つの穴から鮮血を流し、さながら薬物中毒死のようであった。

盲目の天才鍼師ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。
しかし、ある夜、王の子の死を目撃し、恐ろしくも悍ましい真実に直面する。
見えない男は、常闇に何を見たのか?
犯人容疑として追われる身となったギョンスは、制御不能な狂気が迫る中、昼夜に隠された謎を暴くために闇夜を駆ける。絶望までのタイムリミットは、朝日が昇るまで・・・。

【キャスト】
リュ・ジュンヨル、リュ・ヘジン、チェ・ムソン、チョ・ソンハ、パク・ミョンフン、キム・ソンチョル、アン・ウンジン、チョ・ユンソなど。

眼に迫る針が緊迫感を象徴していてとても気になり鑑賞。
ハラハラ感が堪らない作品で、あっという間に映画が終わった感じがしました。
またエンターテイメント韓国映画の傑作に出会えました。
夜のシーンが多く暗闇が映えるので、これぞ映画館で観るべきですね。家庭のテレビやスマホでは迫力は半減してしまいますね。
ギョンス演じるリュ・ジュンヨルが盲目とは思えない程の身のこなしで、ピンチを次から次へと回避していく度にホッとさせられます。
ギョンスは意外と深い創だったんですね。
王を演じるリュ・ヘジンは元々人相が悪いのにコミカルな演技をしてそのギャップが愉快でしたが、今作では筋金入りの悪役を演じています。王が1番の悪なら絶望的ですね。今の北朝鮮がこういう状態なんでしょうね。
最後はイソップのオオカミが来たのようになって笑えます。
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