りょうすけ

猿の惑星/キングダムのりょうすけのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.5
「猿の惑星/キングダム(吹替版)」

「完全新作」という宣伝には甚だ疑問。初っ端「聖戦記」の話があるが、数百年後の世界の話で、シーザーの物語はすでに伝説となっているので、続編ではないが、全く関わりがないというわけではない。

時間が合わずに吹き替え版での鑑賞となったが、映像が暗い場面が多いことと、圧倒的な自然の描写が多いため、吹き替え版で観たことは正解だった。竹内力氏の吹き替えは「マッドマックスFR」同様に大根だが、主人公ノアを演じた松岡禎丞氏の演技は流石のものだった。

展開的には王道展開で、主人公の名前からも「ノアの方舟」を念頭に置いたものとなっているが、前3部作とオリジナル(1968)との間を担う作品となっていて、上映時間の長さを感じずに楽しめる。音声が流れる人形が登場するなど、オリジナルのオマージュも感じられた。

前三部作ももう人間にしか見えない猿のCGが魅力的だったが、本作は前作から7年の時を経てさらに凄くなっていた。猿が主人公なこともあり、人間の方が異物感があった。
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