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猿の惑星/キングダムの一人旅のレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
ウェス・ボール監督作。

「猿の惑星」新シリーズ第4弾で、前作『聖戦記』(2017)から数世紀後の世界が描かれます。

人類に代わって猿が地上の支配者となった未来の地球を舞台に、一族を独裁者:プロキシマス・シーザーの軍勢に拉致された勇敢なハンターであるチンパンジー:ノアが、博識な老オランウータン:ラカと、ある目的を果たすため姿を現した人間の女性:ノヴァと共に、猿と人間の命運を左右する戦いに身を投じていく姿を描いたSFアクションとなっています。

拉致された一族を救出するため密林化した都市部を突き進むノアら一行のスリリングな冒険劇と、人類を敵視する宿敵プロキシマスとの対決のゆくえを、猿と人類の未来に係わるある任務のためノアの旅に同行する人間のヒロインの思惑を絡めて描き出したシリーズ第4弾となっています。人類の遺物を巡る陰謀と闘争が戦争を繰り返した人類の過ちの歴史を再現すると共に、人類と同じ道を突き進まんとする猿の破滅的な未来を予見させる風刺的な作劇が良く考えられていますし、前作にも増して精緻なCG映像による猿たちの人物造形とスペクタクルなアクションシークエンスで魅せてくれます。
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