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NOCEBO/ノセボのYSKのレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
2.7
気鋭のファッションデザイナーとして活躍する主人公は、ある日奇妙なダニに寄生された犬の幻を視る
以来8か月、原因不明の記憶喪失や幻覚、痙攣に悩まされていた…というお話

奇妙な住宅街から出られなくなってしまった『ビバリウム』の監督脚本コンビ最新作ということで期待したのですが、前作と比べて色々と物足りなかったりします
その理由の一つは明かすような種があったこと、そしてその種が理解できてしまったことでしょうか

才能に溢れているがゆえに理解できる恐さを描いてくれたのか、才能が衰えたがゆえに理解できる恐さに落ち着いてしまったのか、『ビバリウム』の恐さ不穏さ不気味さが素晴らしかったせいで非常に残念に思います

人間味の一切を排除していたものが人間味を得て成長するなんて成功例、ウォーズマンくらいしかないんですよ
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