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最悪な子どもたちのmoonのレビュー・感想・評価

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)
3.7
北フランスを舞台に演技未経験の問題児たちが演じる映画制作の世界

4人の子どもたちが、
それぞれに抱えた問題を散りばめたシーンが随所に見えて
フィクションとリアルの切ない交錯が起こる

怒り・悲しみ・喜びに向き合う子どもならではのエネルギーが圧倒される



北フランスのあまり治安の良くない撮影地で
養護施設など
本当に環境が整っていない子どもたちを起用

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを取った作品

とにかく、最初から
これは、演技かな?
そう思うくらいフィクションに思えない

何も見ないで観たら
ノンフィクションだった?と思うだろうな

作品の中で、子どもたちが映画撮影をするという設定なのだが
様々な問題が起こるし
愛情を求めるあまり感情がピークに達したり

特にラストシーンでライアン(ティメオ・マオー)が涙を流すけれど
本当に切ない
"泣けたよ"
そう笑顔を浮かべるの彼に心を持っていかれるのは私だけでないと思う

ポスターのインパクトそのままの存在感!!
男の子です→最初、女の子だと思ってた💦

"今のままの自分でいい"
そう大人に諭してもらって変わっていく姿や
反面、怒りを抑えきれずぶつける姿

そんな子どもたちを観ながら
大人の役割を考えさせられる

現地の人々もエキストラで起用したこともあり
生活感が溢れていたのもいい

思っていた感じと違うことが
いい意味で裏切られた作品

12月9日から公開です
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