思っていたより全然良かった。
恐怖の人形モノ、の中にAI的な要素を入れる発想自体は真新しさはないが、丁寧に作られたドラマとフレッシュな見せ場、エンタメとしてツボを押さえた展開で自然と惹きつけてくれる。
特にドラマ面では、迂闊で仕事の事になると向こう見ずになるが、人として最低限姪のことを思っているということが序盤でよく分かる仕組みになっているし、心を入れ替え向き合う場面では直前に流れる動画を振りにすることで短時間でエモーションを高めることに成功している。
もちろん企業秘密とか言っておきながら守れてないじゃんか！などお話的に緩い部分も散見されるし、レーティングの関係か不自然な描写もあり、世紀の名作とかホラー映画史に残る傑作なんてことはいわない。あくまでジャンルムービーのしての枠組みの中での評価になることは大前提であるが、60点満点中65点は十二分に叩き出していると思う。
何より次世代の恐怖人形モノとして、子どもが見たら素直に怖いと思える作品になっているのではないだろうか。
ミーガンというキャッチーなキャラクターを生み出した時点で本作は勝っている。
最後に個人的な感想になるが、あの女の子にせよ、途中でああなる男の子にせよ子育てって大変だな、としみじみ感じてしまった。
