交通事故で両親を亡くした9歳の姪ケイディを引き取ったジェマは、自分の仕事時間をケイディの世話に当てることを厭い、一計を案じる。つまり、彼女が勤めるオモチャ会社で秘密裡に開発中のAIロボ・ミーガンを一気に仕上げ、姪の母代わりにしてしまう。
ケイディとのやり取りの中で急速に学習し、母として姉として、親友として完璧に振る舞うミーガンに、ケイディは依存しきり、もはや両親の喪失を悲しみさえしなくなる。社は、これをジェマの手柄として、一刻も早くミーガンを商品化しようと急ぐが、ミーガンはやがて、ユーザーを自分自身に書き換え、つまりケイディやジェマの停止命令を無視できるような自律状態に達し、ケイディを守るためという口実で周囲の人間を殺め始める。どうにか暴走を阻止しようと格闘するジェマが逆にミーガンによって追い詰められると、その場面を目撃したケイディが、初めてミーガンの異常さに気付き、ジェマに加勢して、どうにかミーガンを破壊。ケイディとジェマとの間に、信頼関係の萌芽が見える。（ただし最後、ジェマの家の設備全体に組み込まれているAIがミーガンに乗っ取られているような示唆がある。）
