実話系が好きな人に薦めたい良作。
内戦や難民について知識として知っていても、いまいち現実感が無かったんだと観た後に思い知る内容だった。どうして、どうやって難民となるのか。難民を取り巻く社会の問題。受け入れる国、受け入れない国、そして“難民ビジネス”。支援もあれば、食い物にして金だけ巻き上げる密入国業者。色々とモヤモヤと考えさせられる。
特にオリンピックの難民選手団について、この映画を観たおかげで考え方が変わった。ある種、特別枠であるが故に当然タイムもそぐわない。世界一を争うために日々を費やした選手達の中で、出場に悩む妹に対して姉が言う、難民選手としてオリンピックで泳ぐ事の意味と意義。ただのスポーツ大会ではない、オリンピックが必要とされる理由の1つの答えだと思う。
姉妹のキャラクターと音楽が良いのでテンポ感があって、内容の割に重たくならず最後まで見られる。挿入歌のTitaniumがとても印象的。
