スワヒリ亭こゆう

マッチングのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

マッチング(2024年製作の映画)
1.5
内田英治監督の映画は2024年に入り二本目の公開です。
この監督の作る映画なら役者に不安を抱いていても観に行こうと思って行ってきました。

マッチングアプリを題材にしたスリラー映画。
現代社会では当たり前になってきたマッチングアプリを題材にしたホラー映画が作られるのは当然の流れですよね。『スマホを落としただけなのに』みたいに時代に沿ったホラー映画は早い者勝ちみたいな気がします。
それにマッチングアプリをやった事が無い人でもマッチングアプリに対して危険なイメージは持っていますよね。出会い系サイトというのが一昔前にはあって、それの現代版のイメージを持っていますから、僕ら40代には怖そうなイメージです。
若者にはその怖さはあまり無いのかもしれませんけど。

で、内田英治監督ならマッチングアプリどういうストーリーにするか?興味深く観ました。
現代的なテーマという事もありストーカー的な流れにストーリーが行ってしまいました。付き合う前、付き合った後、結婚後のどこでストーリーを考えるか?によりますが付き合う前のストーリーだとストーカー一択の様な気がします。

映画を観ていると、どうせコイツが黒幕でコイツがアレで、コイツが…って簡単なパズルゲームをしているかの如く予想出来てしまうストーリーでした。
ウェディングプランナーの土屋太鳳も恋愛に奥手なのに何でその職業に就いたのかな?って疑問に思うぐらいキャラクター設定があんまり面白くなかったです。怖がる演技も正直言って寒かった。

結局はアプリの怖さって人間の怖さになる訳です。
その人間があんまり面白味がなくて、佐久間さんのトムというキャラも、もう少し良い感じのキャラクターにしてあげたら良いのになって思うんです。
結局は人間が面白くないと映画はつまらないんです。つまらないというのは怖くないも含みます。
今をときめくSNOWMANが映画に出るんだから、もう少し良い役をやらせたら良かったのに残念です。彼にはもっと文学的な作品の方が合いそうです。狂気の感じよりも善い子のイメージですしね。

マッチングアプリやめておこうってなるぐらいの恐怖を描いて欲しかったですが、無理かなぁ。
期待してたんですけどね。