吉田ジャスティスカツヲ

クリード 過去の逆襲の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.8
鑑賞前にこのFilmarksページを見て…
クリード・シリーズ観たくて来たであろう観客達ばかりの状況で、公開1〜2日の間に平均スコア3.7のハズがないだろう?🤔と考えたもんですが、それも納得。
💢余計なことを💢なのですよ。


誰にでも向き合いたくない過去は一つや二つありますよね。
事件や事故、何かから逃げ出してしまったこと、そんなつもり無くても仲間を裏切ってしまったこと…

引退したアドニスは地位も名誉も巨大な家も愛する家族も仲間も得て、まさに人生“アがり、お疲れっした”状態。
そこに立ち塞がったのが【まるで忘れたい過去が服を着て歩いているような、地元の怖いパイセン】でした…

そんな敵:デイムを演じたジョナサンメジャースは、肉体の圧倒力はもちろんのこと。
アドニスとの久々の再会シーンから、屈折感、悲哀、憎しみの我慢を【最高レベルの顔面で表現】してくれますよ。
MBJは初の監督兼主役を務めるのに、よくぞヴィランキャラクターにここまで心血を注ぐことができたものと感心します😯


試合中は、アリーナの客席から鑑戦する従来のスタイルよりも…
きっと"戦う"という状態をこのような形で描きたかったのだと思われる【監督ならではの表現】が今作の特徴。

試合前にリングに向かって進む時や、殴り合いの最中に【主人公の主観映像になる場面があり】彼がその瞬間に何に注意を向けているのかも分かりますし、彼の意識に浮かんだことが推測されますよね🤫
この演出により、見ているこちらと主人公の気持ちがシンクロ。
主人公の体内で興奮のため高まっていくアドレナリンの濃度にまで、こちらの濃度が反応してしまうのです。


オリジナルキャストは出演していませんが、『ロッキー』や『ロッキー3』などを下敷きにしたストーリーはまぎれもなく血統が流れていました。
満を持して流れる『あの曲』には落涙必至😭
人生の物語でもありスポーツエンタテイメントでもある内容を、116分にまとめたテンポの良さも高く評価したかった。
したかった。
したかった…
したかtt



























大減点要素は【本編あと付けのオリジナルアニメ】について。
きっとFilmarksスコアを高く付けたユーザーさんはこの部分を含めずに評価してくださった、とても優しい方々なのだと思います🥺

本作冒頭でMBJ監督から日本の皆さんのためにと説明があり、予期せぬことでは無かったのですが
【監督、これ、観客に強制的に見せる内容じゃあありませんぜ💢】
どうしても作りたいならばBlu-ray購入特典として、にして欲しかったし少なくとも今日、本編直後のタイミングではないでしょう?

本編の余韻をブチ壊すようなSF設定🛸
三人のクリード(らしいよ)のダイジェストストーリー。
特段に優れているワケでもない映像クオリティ。
例えていうならば、MARVELの最新作を観に行ったら、抱き合わせで"ホワット・イフ...?"を観せられた不快感ってのはどうです🥱

…というワケで、
字幕:アンゼたかし  (映倫)
の文字を見た瞬間に