“ママがボクシングをしてる姿は大好きだって、でも、負ける姿を見るのは大嫌いって、悔しいって。”
»ボクサーの夫を事故で亡くして、自身もボクサーながらも経済的に困窮しているシングルマザーは、トラブルを起こして幼い一人娘を義母に預けざるを得なくなり、その親権を取り戻すためにボクシングの試合に挑む姿を描いたヒューマンドラマ。
はい、ここ数年はボクシング作品もなかなかの良作揃いになってきていて、その流れに乗れたかなと思いきや、これは自分には響かなかったですね。
うん、いい話ではあるんですが、演出がいろいろとヌルくて…もう少し泥臭く描いて欲しかったなと。
で、それでも前半はやり切れない主人公をそれなりに描きつつも…後半は一念発起のボクサーなモードになるも、それまでの貧困は全く消える違和感で、それでもラストに期待しましたが。
そう、チープな劇中音楽は無理して入れなくて良かったし、終盤が特に粗く感じ、ファイトシーンは悪くないものの、ちょいちょい引っ掛かり…結局はタイトルは印象に残らず、キャストはガンバってたけど、もったいない終わり方に見えちまいましたね。
なお、俳優陣では、朝比奈彩…ガンバってましたね、お疲れ様でした。
市原隼人…過去にはボクサー役もあるので、納得の好演。
さらには、佐々木希に松下由樹に、観月ありさに森崎ウィンらのサポートも良き。
