正直、期待のハードルは高くなかった。どう頑張ってもシン・ゴジラを超えることはないだろうとタカをくくっていた。
蓋を開けてみたら、自分の中ではシン・ゴジラを軽く飛び越えた傑作となっていた。
自分がフィクションに求めているのは緻密な設定やリアルさ、奇想よりも、シンプルにエモーションなのだなと思い知った次第。
ゴジラは凄まじく恐ろしかった。
終戦直後の日本に、こんな追い打ちかけんでいいだろ!と涙目になった。
そしてそれよりも人間ドラマが素晴らしく、心打たれ泣いた。
マイナスにマイナスをかけ合わせたらプラスに転ずるのだ、困難を乗り越えて人は前に進む。