楽しい"女子会“のはずがとんでもない盛り上がりを見せて大変な話。
歪んだルサンチマンを抱えた面々が軽い気持ちで始めた悪戯があれよあれよと考えうる限り最悪の選択をしながら取り返しがつかなくなる最悪だけど最高に面白い映画だった。
普遍的なテーマでありながら、今日的に歪な形にアップデートされた思想をワンショット撮影で具現化させた居心地の悪いスリラーで、冒頭ある人物への一瞥からパイに刻まれた紋様で掴まれたままずっと複雑な気持ちにさせられるしドス黒いカタルシスが快感でもあってやっぱり居心地が悪い。
〈バカがバカやって雪だるま式に事態が悪化していく映画〉のフォルダーに入れて大切にしまっておきたい。
笑えない暗黒ファーゴ。