クドゥー

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のクドゥーのレビュー・感想・評価

5.0
『僕たちは分かち合える、人生が変わった日のことを』

世界中の防犯カメラを繋げるシステムに組織の魔の手が迫る「劇場版名探偵コナン」第26弾は、今までずっとニアミスでお茶を濁してきた彼らとのバトルに聖域なき改革をもたらし、彼女が初恋だった僕の人生にひとつの引導が渡される齢32オールタイムベスト映画。

純黒よりもさらに練度を高めた配置と原作最新話以上に核心に迫る動きの数々に頭はパニックで、期待していたものと全く別ベクトルから来る巨大感情と出会う頃には一回イってるが、どんな花火よりも煌めくコ哀の波動をどう受け止めればいいのか分からず泣いている。

この作品を世に送り出してくれたスタッフとキャストに最大限の敬意を示したいし示しているが、楽しみを通り越してここ数週間は無事に迎えられるのか生きた心地がしなかったので、来年以降は初日初回まで試写会を一切行わないことを製作委員会には求めていきたい。

鑑賞記録
2023.04.13
横浜ブルク13シアター1
→タイムテーブルから予告なしを読み取れない者たちをふるいにかける最速上映。緊張してゲロ吐きそうを通り越して無心になっていたので、この開幕はありがたいしメインテーマ演出等についても現状は保留。上映云々を語れるのは明日以降に選ばれた劇場からだろう。

2023.04.14
グランドシネマサンシャイン3
→主にIMAX時々BESTIAでお世話になっていた劇場の初通常メイン館。自然かつ映画らしい響きのある低音と音量のレンジが素晴らしく、何をやっているのか分かるようになってきた身には有り難い。ドルシネでも観たいしお隣のTOHOの台詞も聞きたいし沼。

2023.04.15
109シネマズ湘南10IMAXレーザー
→おそらく全国でもトップクラスの迫力でコ哀の波動が打ち上がる上映。解像度の観点ではハードが強すぎるのかもしれないけれど、線の一本一本にスタッフ皆さんの哀ちゃんへの愛が詰まっていた。音響に関しては昨日のグラシネメイン館がかなり攻めていると理解した。

2023.04.27
TOHOシネマズららぽーと門真6DolbyCinema
→劇場版名探偵コナンこそ我が人生に捧げし人生ベスト映画の人生ベスト上演。変則アレンジのはずが主旋律が無双するOPで絶頂し、神のシーンと完璧に重なり合う音の世界に賢者モードで浸っていた。握り合う手の色に僕の中の少年と少女が叫んでいる。愛を。

TOHOシネマズららぽーと門真9轟音上映
→お馴染み轟音と名乗りながらしっとり綺麗に聴かせてくれる上映。ホエールだの潜水艦だのが浮上するたびに重低音していてくれるが、僕が求める哀ちゃんの台詞に少しずつ近づいている気がする。比較することで本作のビジョンがとんでもないことに気づく映像。

TOHOシネマズららぽーと門真7プレミアムスクリーン
→大阪の皆さんおめでとうごさいます池袋プレミア級が来ました上映。僕の求めていた哀ちゃんがここにあるというか海に溶けそうな声で、このために大阪まで来たと言っても過言ではないので満足。ビジョンとはまた違う方向性で深みを極めた映像美も東宝の本気。

2023.05.04
T・ジョイ横浜1
→マリオのせいかおかげかGWに体験することができた裏プレミア。音圧をここまで下げないと表現の叶わない台詞の神秘がここにあり、モノローグの解釈すら変わるかもしれないグラデーションの極致。本物の哀を求める超上級者たちに捧げる人生裏ベスト上映。

2023.07.07
TOHOシネマズ池袋6プレミアムスクリーン
ぎょぇぇえ〜!!発声可能応援上映
(自動制御ペンライト演出付き)
→カオスになりがちな応援上映で観客みんなが同じ方を向く新たな試み。寛治過激派がいるなど面白い奴No1選手権になっているが、劇場版名探偵コナンをここまで育てたのは彼女たちだと実感する。池袋6の綺麗過ぎる台詞と奔放な発声とのギャップが面白い。

2023.09.06
TOHOシネマズ池袋10プレミアムスクリーン
舞台挨拶中継
→1000万人の大台を超えて13を14にするためのブラッククロージング。いつもお世話になっている舞台挨拶とはまた違った雰囲気で、何というか本編が始まる前に鑑賞料金の元取れるレベル。前回は応援上映というのもあり池袋プレミアの哀ボイスが沁みる。

2023.12.11
Blu-ray 日本語字幕
→いつもなら映画館で燃え尽きるのだが人生ベスト映画となったため即購入。神々しいカットの数々を一時停止する力を手にしたのは恐ろしいが、例によって日本語で読みたい名探偵コナンを楽しんじゃう。ブックレットを見ればこれがまごう事なき剛昌映画だと分かる。

2024.04.19
金曜ロードショー本編ノーカット
→むしろ全編神である本作をどうやってカットするのか観たかったテレビ版。家族で見ているのでCM入る度に背景含め全シーン解説する訳だが、画面からほとばしるエネルギーがやっぱり去年は全然違う。とはいえガチで年間一位を取りに来ている今年を応援したい。
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