銀河鉄道の夜だった。繊細で美しかった。広告はミスリード。
「怪物」の言葉のイメージと実際は違う。「怪物だーれだ」の遊びのとおり、自分の知らない自分の一面と人から見た自分、それは良い部分も含めて気づいていないものだったりする…ってことなのかなぁと、言いたいことは。
あるいは【怪物】という言葉だけを聞いたときに恐ろしいものを想像しているけれど、実際は“ナマケモノ”や“ブタ”のような何でもない個だったりするということなのかもしれない。
とここまで整理したうえで、もしも広告がここまで狙っていて、いわるゆ“ドロドロの人間模様”や“子供の狂気”みたいなものを想像して映画を観にきた人までを巻き込んだものであれば、凄いかもしれない。
所々の台詞での導線づくり、人物の背景に深みを加えるあたり、さすが坂元裕二だと思った。分かりやすくするためのセリフが多かったのも日本だからなのかもしれない。脚本だけ文字で読んでみたいな。
音楽や風景も素敵だった。
日本らしい表現だった。
