怪物の顔が速そうのネタバレレビュー・内容・結末

常識が変わり始めているいまの世の中だからこそこの映画は心をうつのでしょうか。
少し前では、馬鹿にされたり流されていた感情がとても丁寧に切り取られている。苦しみもしっかりと描かれ、共感できることもあれば僕にはまだ理解できない感情もあった。
子供の頃「相手の気持ちをよく考えて行動しろ」と教わる。でも、大人になるにつれて他人が何を考えてるか理解出来なくなっていく。だって結局他人の脳を見ることは出来ないから。
なぜ人は出来ないことを教えるのだろう。

何を考えているのか理解できない恐怖の前半と、理解されない純粋さを目の当たりにする後半。
その渦中の2人が辿り着いた先は、とても輝いていて美しく、悲しかった。
雨粒の如く静かなピアノが物語を際立たせた。
誰なんだろうね。