このレビューはネタバレを含みます
漫画版の「風の谷のナウシカ」に近い内容になっていたので、こちらの方が「風立ちぬ」よりも最後の作品としてはいいと思う。
ただ話としてはそれほど面白くはない。映画館でハウルを観た人はこんな感情になってたのだろうなという擬似体験ができた。
ファンタジー要素がかなり強く出ていて、それが戦争と結びつけられているのはやっぱりグッとくる。「星の王子さま」とか根底にはずっとあるんだろうなとあらためて思わされた。
母親が炎に包まれるシーンと夏子が「あんたなんて大嫌い」といって紙でぐるぐる巻きにされるシーンはいいですね。主人公がカエルまみれになるシーンもいい。
あとは星空とか草原とか海とかおばあさんとか怪しげな塔とこは、いままでジブリであつかってきたモチーフなので見たことがあるものだったという印象。