このレビューはネタバレを含みます
まず、宮崎駿の最新作を映画館で見れたことが本当に嬉しい。
公開されてからも情報を積極的に入れないようにして映画館に向かった。やっぱり何も情報を入れずに見てよかったなと思った。
戦争時代の日本ということで、「風立ちぬ」みたいなしっとりどっしりした内容かなと思ったけど、まさかの裏切りだった。ジブリの壮大でファンタジーな世界観が全部ぶち込まれてる感じ。ものすごくジブリ。新作なのに懐かしくなる。
この懐かしい感覚ってなんなんだろうって思った時、今までのジブリ映画が断片的に入っているからかなと思った。
なんか、ジブリの総まとめって感じがする。
まとめ感があるのに既存のものに退屈するようなものでなく、むしろジブリが再び想像力の火種を撒いているように感じてめちゃくちゃ刺激的だったし、なんか泣きそうになった。
なんというか、キキみたいに飛べたらいいな〜とか湯屋に行って見たいな〜とか、あの風景がある世界に行きたいっていう、ジブリが見せてくれた、自分もやりたい！行きたい！みたいな感覚をまた持たせてくれたのが嬉しかった。
あと、「パンズラビリンス」みたいな子供がみる、現実からの逃避として存在するファンタジー、みたいな世界観がとてもよかった。
現実が辛いことは分かってるけど、戻らなきゃいけない、っていうラストもよかった。終わりの寂寥感がありつつ前を向く感じがジブリだなーと思った。
木板を踏む音がめちゃくちゃ良い！！お屋敷シーンの木板の音がめちゃくちゃよかった！あと、重い皿を木のテーブルの上で滑らす音がめちゃくちゃ良い。
キャラは言わずもがな魅力的だし、風景も綺麗でスッキリした後味があってとてもよかった。
