このレビューはネタバレを含みます
2024.1.7
宮崎駿監督
ゴールデングローブ賞、アニメ映画賞受賞、おめでとうございます🎉👏👏
今、宮崎監督は80代か?この歳でこんな感性を持ち合わせているなんてそれだけでもスゴい!!全然枯れてない。
前半と後半ではかなり趣きが違う。
主人公が些末なことに悩んでいたストーリーから一転してスケールが大きくなり、少年の冒険モノになる。今までは少女が主役だったが、ラストは少年。
ある時期から宮崎駿の描く女性像に、妙に色っぽい女性が加わった。主人公じゃなくとも幻惑される。
何もかも包みこんでくれる大いなる存在。
ナウシカは、母親に愛されなかった。
ラスボスみたいな賢者の大叔父は宮崎駿そのものに見える。
大きな世界に出て行くと、小さなことが一瞬で吹き飛ぶ。
「醜く、憎しみでいっぱいのこの世界で、お前はこれからも生きていくか?」
「はい。友達(愛する者)が居る限り。」
そして、“風”を描いている唯一のアニメーション監督。宮崎作品では、いつも心地よい風が吹いている。
お約束の「いい子だから、ね」も健在。
あれはアリエッティか?
すみっコぐらしみたいなのも出てきた。
だが、総じてかわいいキャラはあまりなく、目を背けたくなるグロいキャラが目立つ。現実世界そのものということか。
「風の谷のナウシカ」〜「もののけ姫」のその後として観るのがいいんじゃないか?ちょうどこの前地上波で放映してたしなぁ。
宮崎駿の集大成、帰結はやはり明るいものを感じた。
素晴らしかった!!
〜〜映画館の客層〜〜
正に老若男女。平日の昼間なのに結構人が入ってた。夏休み中、親や祖父母に連れられてきた小さい子供から、学生さん、勤め人風、ご年配の方々まで。
若い人たちは何を感じたんだろう?
是非聞いてみたい。
当初観る予定は無かったが、ウン十年前、ジブリも未だ無く宮崎駿もほぼ無名だった時代、ナウシカを映画館で観てカミナリに打たれたような衝撃を受けた私は、やはり最後の作品が観たいといそいそと出かけて行った。思い立ったが吉日。百聞は一見にしかず。などと言いつつ…
宮崎駿のような大物が、次世代にいつか現れるんだろうか。それは何年後、あるいは何十年後か…。
それにしても宮崎監督は家でセキセイインコを飼ってるのかな?😄