『チャチャ・リアル・スムース』のでは自然な演技だったダコタ・ジョンソンが仮面ライダーシリーズの脇役みたいな演技になっているのは、脚本が弱いのか本人が乗り気じゃないのか……他のキャストだけが出演しているシーンも何故かコメディタッチのものも含めて全てダウナーな空気が漂っているので、やはり脚本部分の悪影響が全体に浸透してしまっているのだと思う。
説明台詞ばかりで会話が不自然というのもあり、キャスティングが最高なこと以外の殆どが基準点に達していない印象。
キャシーが3人の高校生達を未来予知で守る、という展開も、ダコタ・ジョンソンを男性の俳優に変えればリュック・ベッソンの映画と見分けがつかなくなりそう。年長者の導きに年少者が従うだけって、今時こんなに古臭い構成ある？
途中でキャシーが一人ペルーに行くのも本当に意味が分からない。普通に考えたら敵はアメリカに残ったジュリア達を襲いに来ると思うけど……大体、指名手配されてる人が国外に行けるわけないよ。
演出も役者も誰も彼もにやる気がないこの感じ、出産に神秘性を持たせるプロライフ的なこの感じ……メイキングで撮影現場がどんな空気だったのかが見たい。
ジュリア達が活躍する続編は脚本さえちゃんとしてるのなら普通に気になる。
でも、1作目がこんなんでちゃんと企画にGOサインが出るのかな……。
「未来には長所があるの "まだ起きてない"」
