重鎮、ブリランテ・メンドーサによる愛憎劇。
地元の友人の結婚式に出る為、婚約者と共に帰省した女。
式まで旧交を温めつつ、挨拶がてら招待状を配ったり、衣装や料理の確認をしたりと、準備を進める四人。
その中で女の婚約者は恋人の過去を知っていき、その過去が二人の関係に大きく影響していく。
よくある、昼ドラ的なドロドロ愛憎劇ではあるが、その先の、女と父との確執が作品の最終地点。
平均点程度の出来だが、メンドーサの作品としてはいかにも重みや深み、もっと言えば無慈悲さが足りない。
社会の闇や罪からフィリピン人とフィリピンを鋭く捉える重鎮に期待するものとは大きく違う。
これが観たければ、ABS-CBNのスターシネマ系で良いのでは。