吉田ジャスティスカツヲ

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里への吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

3.0
映画館で観るべきポイント【点として】の見どころはたくさんあったと思いますし…
最近MCUのケヴィンファイギ氏が仰っていた【ヒトは体験を他者と共有したいから映画館に行くのだ】って言葉に合うコンテンツだった…とは思います。

しかしそれらコンテンツを繋いだ【線として】の出来は一本の映画作品としてイビツに感じましたし、やはり『TV番組を観ているなぁ』感は否めません😓
そんな作品でした。


・まずは【点】として。
宇髄と妓夫太郎のタイマン勝負から始まる逆転劇は、TV放映時からいつかスクリーン映えするだろう…彼の言葉を借りるならば、派手に天丼100杯喰えそうな戦闘シーンと思っていましたし…
複数回観ても泣けてくる2組の兄妹の対比場面よ。

また007のスペクターたちよりも余ッ程に恐い【悪の組織の会議シーンだけでチケット代の元が取れるほど】の大迫力さ😱
一体どこにお金を掛けているのやら。
もとよりこのアニメ、人間よりも鬼のほうに役者のギャラ$が高い傾向にありますが、今回も納得の配役でした👏

無惨サマは自分で試験管の薬品🧪を調合し、メモを取ったあと、自分で机をひっくり返すような【セルフ理不尽さ】が相変わらずでよろしかったですね…


・しかしながら全体を結んだ【線として】の部分。

かつて私は『無限列車編🚂』について物語の途中から始まり、途中で終わるのに【一本の映画として成り立つ】練り込み具合を評価しました。
しかし今作、実際CMこそ入りませんでしたがTV版そのままAパート→アイキャッチを二回→Bパートを流すという工夫の無さ😩
さっき数秒前に観た、前回までのあらすじをカットしないこと😩まぁシツコイ。
大正こそこそ噂話し。まで盛り込んでこなかったのはまだ幸いでした。
また『残響散歌』は好きな曲ですが、一本の映画のなかで二度流さないでほしいなど…

せっかく劇場で鑑賞しているのにイチイチ私の家のリビングに引き戻されるような、我に返ってしまう感覚になってしまうのですよ。
そう…【とにかく没入感を削いでくる】のですよね🤔

『ヱヴァンゲリヲン序』ほど丁寧にリメイクしろとは言いませんが、上記の指摘の部分は考えて頂きたかったですし、実際可能でしょう?

もしも次回も似たような作りのTV編集版が上映されるのなら、次回は劇場鑑賞は遠慮すると思います。