このレビューはネタバレを含みます
これは映画じゃないってマジでどういう意味で最初に入れたんだろう。映画じゃないとして、じゃあ何故映画館で上映するんだ…あとわたしには普通になんてことない映画に思えた。
序盤吉岡里帆さんの顔を映して画面が止まるあとの流れはどうしてもウォン・カーウァイの存在がよぎる。ウォン・カーウァイはあの画面のジメジメした不快感のなか、カメラぐらんぐらんで人物を捉えてモノローグで内面を語らせるのがいいのに、これは美しく整ったセットと構図で教科書通りにウォン・カーウァイするみたいで多少の違和感があった。
でもそんなことは置いといて、とにかく松本まりかさんの演技があまりにも良すぎて、最高だった！！！！
松本まりかさんはいつも大袈裟と繊細の混じったところに立っていて、ひとつのシーンの中でもその両方を魅せながら忠実に演じてる。本当にかっこいい。
吉岡里帆さんとモトちゃまの方のストーリーは演出が全く易しくなくて、かといってやりたいことも不明瞭でマジでなんやねんと思った。渋谷ストリームの下で追いかけっこするシーン、役者の表情と音楽で誤魔化してるけど正直言って滅茶苦茶意味わかんない。2人はとても良いのに、演出がちょっと苦手だった。
吉澤嘉代子ちゃん、セリフないのに見た目キュートすぎてありがとう。そして音楽も。。「愛す」
