ちこちゃん

アイスクリームフィーバーのちこちゃんのレビュー・感想・評価

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)
2.5
女性6人による群像劇とでもいうような映画。テーマは特にないような気がしました。

でも登場人物が1人を除いて(お姉さんの別れた夫)女性しか出てこないところを見ると、女性、しかもLGBTQの女性を描きたかったのかもしれません。

日本では、コミックにおいて性的マイノリティは結構昔から描かれていましたが、ドラマや映画での市民権を得るようになったのはそんなに昔ではないでしょう。
しかし、ジェンダーや性的嗜好、年齢などの未だ表層的なダイバーシティにとどまっていて、さらに進んで考え方などの深層ダイバーシティを考えるという段階に進んでいないような気がします。

100人いれば100通りの考えがあり、ここFilmarksでも同じ映画を観ても感想や受け取り方が違うことが面白いと思います。
でも最近、SNSやTVでも自分と違う考えや捉え方をする人を排除したり、時として攻撃するのは憂うべきことだと思ったりします
違っていることが良いと思うのですが。
小学校でも整列や行進をやらされるところから考えるべきかもしれません。
こんなことを映画をみて考えてしまいました。

少し映画から外れてしまいました。
松本まりかさんがよかったです。元々好きなタイプの女優ですが、役に合っていると思いました。声がよかったです

画像については、映画の初めから、揺れるようなアングルで酔ってしまい気持ち悪くなってしまいました。
観客を置いてきぼりにする、撮りたい画角を撮りたいように撮った映画と感じました。これを監督の主張と受け入れられるかどうかが、この映画の好き嫌いを決定するように思います。
劇伴も過剰で合っているように感じられませんでした。
映像にしても音楽にしても足し算で追加していくようであり、シンプルに伝えたいことを示すミニマムを考える引き算の映画ではなかったようです。

年齢に関係なくチョコミントもバニラもいいですよね
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