実話ベースという事で、とても骨太な作品だった。
繊細なフレンチのシェフが、失業して転がり込んだのは移民の少年たちの自立支援施設のキッチン。
ラビオリの缶詰🥫が有れば良いという施設長ロレンゾに反発して、何時間もかけて缶詰を美しい料理に仕上げて盛り付けるカティ。
そんなのでは空腹の少年たちは待てない！
と注意する施設長に、ぶすくれ顔で納得できないカティ。
手の足りない分は移民の少年たちに手を借りる事に妥協したけれども
料理のリの字も知らない彼らにブチ切れるカティ。
でも少年たちは18才までに定職につかなければ強制送還されてしまうという厳しい現実を知らされ
自らも児童施設で育ったカティの心が動く。
コメディと言うけれど、要所要所で気持ちが盛り上がり感動する事しばしば。
寮母さんとの夢を語るシーンで涙が出て…
それでも厳しい現実。
実際の移民の青少年をキャスティングしているという、彼らの素直な笑顔に心抉られた。
