Violette

Desert One 大使館人質救出作戦のVioletteのレビュー・感想・評価

4.4
カーターの大統領時代に起きたイランの米大使館人質事件。イランのシャーによる独裁政権を支えたアメリカへの憎悪が招いた事件であり、イランとアメリカの敵対関係、いまに続くイランのイスラム教右派による支配の始まりでもある。軍事救出作戦の失敗による犠牲は痛ましいことだけれど、アメリカがどれだけの人を世界で殺しているか、独裁政権や虐殺を黙認しているかなどを考えると、軍人個人の命には同情するものの、アメリカは自己の横暴さを増すばかりで反省のない国だと思う。レーガンとの大統領選との絡みもあり得る話。裏で何をやってるかわからない国だから。
インタビューも多岐に渡り、アメリカは正義という色ばかりが濃くもなくよくできたドキュメンタリーだった。勉強になった。
Violette

Violette