ざきを

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのざきをのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
4.8
最も黒い顔料で描かれた絵画は。
岸辺露伴が若い頃の記憶とともに、絵画を探しにルーヴルへと足を運ぶ。

サスペンスにホラーに、青春に切ない恋愛に。
ここまで要素が詰まりに詰まっていて終始暗くジメッとした雰囲気にも関わらず、こんなにも面白いのは原作が面白いおかげかなと。原作と少し改変しつつも、大幅に変えることなく、ほとんど忠実に再現する。やはり実写映画化はこうでないと。原作に忠実でないと。

高2でJOJOにハマり、これも一読してたんですけど…こんなに面白かったっけってぐらいストーリーうろ覚えで寂しい。
また1部から読みたいなぁ…

前半山村仁左右衛門と黒い絵画の謎解きのドキドキから、後半は切ない運命の物語へ。
久々に切ない感情の奥に光る温かな希望を感じることができたというか。暗い中にも一筋の明かりを見ることのできるストーリー。
愛の強さ、信念の強さ、運命の強さ。私が勝手にJOJOを読んで思っているこの3つテーマに相応しいストーリーに感動。非常に面白い邦画を観ることができてとても嬉しかったです。また劇場で観たいレベルの作品でした。
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