漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品である「岸辺露伴」シリーズを原作とするTVドラマの劇場版。
舞台挨拶付きの上映回を観賞してきた。
謎の黒い絵を巡る物語。人気を博したドラマ版と同じキャスト・スタッフが集結し、雰囲気はそのままにスケールアップ。タイトルにもなっているルーヴル美術館の尺がガッツリあって気合いを感じる。閉館時間と休館日に撮影したとのことだが、ここのシーンを観るだけでも目の保養になる。
ネタバレになるからかプロモーションされていないが(記憶にないだけ？)、日本国内の撮影地も風情があって良かった。
前述の通りゲストキャラ以外はお馴染みの配役なので、安心感あり。いい意味で特に言及する必要もないぐらいだが、予想外の姿が見れるので高橋一生のファンは必見。あと原作には存在しない泉くんの存在意義がクライマックスシーンに詰まっていて良かったと思う。彼女はこの作品の光なんだなと。
ドラマの劇場版としては手堅い出来ではあるが、露伴の過去パートがやや冗長に感じることだけが欠点。
これはドラマ版を放送していたのがCMのないNHKで、スピーディーな展開に慣れてしまった影響もあろう。2時間飽きない作品を作るって難しいことなんだな...と思わされた次第。過去パートは露伴を違う俳優が演じているのもあり、少し普段と違う印象。ただ祖母役の白石加代子や充満するミステリアスな雰囲気はとても好み。
全体的には良くも悪くもTVシリーズよりライトで分かりやすい流れになっており独特な雰囲気もやや薄めに思えた。映画で初めて触れる人でも観やすいのではないかなと思う。
