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風の谷のナウシカのreifのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
5.0
高校生になっても大学生になっても映画館に行かせてもらえない異常な家に育った自分は情報弱者でもあり、リアルタイム劇場公開の記憶がない。1984 年は中学生だった。その後、何度か観たのは日テレであろう。数年前に観た時は、「台詞だいたい覚えてるな」が感想で、今回もそうだった。脚本が素晴らしいんだね。タイトル曲が流れ始めたらもう泣いてる。腐海の神秘的な美しさに泣いてる。オババだけキライなんよね(うるせーババア的に)。風の谷の人々が幸せそうで、姫様を慕っている様子は、そんなことがあり得ると、もはや思えない。人は集まるといがみ合い陰口を言う、そういう国に長く暮らしている。風の谷は理想郷、1984 年には、でも、まだ望めたのだろうか。腐れ落ちながら火柱を吐く巨神兵は、今、「国民国家システム」のメタファに見える。帰ると家人が劇場パンフレットを見せてくれた。¥400! 『名探偵ホームズ』(犬のやつ)が併映だったそうです
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