TaKeiteaZy

ザ・キラーのTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.6
任務をミスった殺し屋が追われる身になったけど、追ってきたやつを追う話!

デヴィット・フィンチャーの新作が見れるということで、この1年間トークサバイバーくらいしか見てなかったほぼほぼ発酵したようなネトフリにログイン。いやー、最初ちょっと不安だったけど面白かった、看板に偽りなしやわ。

能書きっぽいことを色々宣ったあと、初っ端でいきなりミスる殺し屋なので、おいおい大丈夫?と不安にさせた後、実は全然一流のため自分のケツは綺麗に自分で拭けちゃうから、能書きが格言に、不安が安堵に変わっていく構成はお見事。ドキドキは無いけど、超一流の仕事とは、というプロフェッショナルな生き方が描かれ過ぎてて、カタルシスが充分な作品でした。これモノホンにインタビューとかしてないよな?彼の仕事のポリシーが何回も劇中に唱えられるんだけど、マジでこれから生きていく上で大事なこと言ってて、明日からポストイットに書いてオフィスのパソコンに貼りまくってヤバい奴認定されたい程です。ネトフリたまにこういう作品ドロップされるので、おいそれと抜けられないんだよなあ。フィンチャー作品見たあ、という充足感でいっぱいですね。

犬の扱い凄いな、あそこで無下にしていたら作品の質安くなってた。あと個人的にすっげえ好きなシーンが、夜のハイウェイ運転しながら主人公が顔をポリポリ掻くところ。ああやってこまめにキャラの心情(なんの動揺もない状態)を描くの、本当好きだわ。

ティルダ・スウィントン、綿棒て。
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