Nove

ストロンボリに抱かれてのNoveのレビュー・感想・評価

ストロンボリに抱かれて(2022年製作の映画)
3.7
地中海の灯台と呼ばれるストロンボリ島を舞台に、過去に辛い経験をした人たちの自己啓発が行われている。離婚の痛手と過去のトラウマより娘に上手く接することが出来ない母親。ひとりストロンボリに訪れ、ひとりの女として気ままな旅をする。素朴な美しい島は、時折火山の噴火を予告するかのように地震が起こる。不運にもバッグを無くし、彷徨っているところに救いの手を差し伸べたのは、自己啓発の主催者だった。過去をすべて吐き出す事で、次に進むことができる。溜まったマグマが噴火するかの如く、心の奥底に仕舞われていた痛みが吐き出される。美しい景色と人々の空気には、嫌悪感よりも心地よさを感じる不思議な魅力がある。フランス映画とも違った、オランダ映画の美しい映像を観ることができる。
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