あのお騒がせ夫婦が再び。
ハネムーン中に殺人事件に巻き込まれた夫婦を描く「マーダー・ミステリー」の続編。
前作もタイトルにミステリーと冠しながら、主演2人の類稀なる才能が突出してコメディ寄りだったけど。本作はミステリー要素が薄まってしまって、アクションコメディという風合い。
15年越しのハネムーンの最中に殺人事件に巻き込まれてから4年。ニック（アダム・サンドラー）とオードリー（ジェニファー・アニストン）のスピッツ夫妻は、友人のマハラジャの結婚式に招待されるが、祝宴の最中にマハラジャが誘拐されてしまう—— 。
前作の成功に味を占め、スピッツ夫妻は探偵事務所を開業していたという展開。
しかしまぁ、探偵と言いながら相も変わらず、主演はハリウッド屈指のコメディアンとコメディエンヌの共演っていう事で、何かと笑わせようとする軽快な掛け合いは楽しいものの、ミステリー要素はかなり薄め。そもそも人が死んでいるのに、この夫婦が何かと五月蝿いだけで、場にそぐわない不謹慎さが漂うのが難点。
アクションが派手になってはいるものの、ハリウッドの名だたる優れたアクション映画と比較すると見劣りしてしまうのも事実で、作品としてコメディにもミステリーにもアクションにも振り切れない、中途半端な印象。
そもそもパリが舞台なのに、結婚式はインド式で、インドのダンスを取り入れて…という時点で、色々とっ散らかっていないかい？
エッフェル塔のてっぺんでのアクションはそれなりに見応えはあるが、犯人が誰かという展開にはちっともドキドキせず、ぼへ〜っと観ていたら、事件が解決していて幕引き。
うーん。
わざわざ続編を作るまでもなかったかな。
