邹启文

ラ・マヒの邹启文のレビュー・感想・評価

ラ・マヒ(2023年製作の映画)
3.7
本編鑑賞後にポスターを見ると、良いところを切り抜いているな〜って気分になった
なんか、いい掘り出し物を見た気分、嬉しくなっちゃうね

男子プロレス映画は多いが女子プロ映画と言えば「カルフォルニア・ドールズ」しか思いつかなかったので、本作が生まれることはとても嬉しい
物語もとてもオーソドックスなお陰で楽々と入り込めたんだよね。

下手にジェンダー感を元に対立を産まなかったのは大正解だと思う。
物理的な戦いはあくまでもショーの中に収め、対話などで乗り越えられることは一歩づつ近づき、共に頑張ってゆく。ある種、目指していきたい方向性とも言えるね。

一方で個人的に不満だったのがアクションのリアリティラインの調整具合だと思う。
冒頭、小学生が二本指でくるみを割った瞬間、和製香港アクションものが出る!と期待したのだが、その後のアクションがそれを超えてこなかった(悪く言えば想像の範囲内)のは悪い印象。
せっかくだったら指で人を持ち上げられるレベルまで進化しても良いんじゃないかと思ったが、それは僕の好みか

今後、本作を基盤に「七人楽隊」のサモ・ハンパートやウーピンパートのような万人が楽しめる痛快アクション者が生まれてくることを期待します。
邹启文

邹启文