ゆっくりしっとり優しく(主に非移民?「アメリカ人」以外のアイデンティティを持たないアメリカ人に)突き刺す移民のリアルと、人生は理想では成り立たない という事実。対岸から見つめるだけじゃ分からない 24年かかって作られていく複雑さを丁寧に見せる。
劇中でエターナル・サンシャインが出てくるけど、ある意味チャーリー・カウフマン的な 人生のままならなさを カウフマンの様な憂鬱さや苦しみではなく ソレをただそのままただただ打ち出す。画や話自体はめちゃくちゃ地味だけど、ちょっとギョッとするオープニングを始めとする 眼差している方向はリアル過ぎる。一見テンプレに溢れたベタベタの恋愛ストーリーに見えるのは完全に罠だと思う。この話がそもそも恋愛なのかもよく分からない。