るい

宮本武蔵 般若坂の決斗のるいのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年製作の映画)
3.8
宮本武蔵五部作 二作目

ふらぁっと映画館で見たんですよ。宮本武蔵というタイトルにつられて。萬屋錦之介さんも何作か見たことあるし。いやー、めっちゃ面白いですね。これ2作目って知らなくて途中から始まって途中で終わってびっくり。ちゃんと全部追いかけます!

前作で城に幽閉されて3年。陽の光も浴びず武蔵(たけぞう)は書物との日々に明け暮れる。幽閉が解かれ、下界へ出てきたたけぞうは、お殿様に許可をもらい名前を宮本武蔵と改め剣の修行へ出発する。(確か年は21歳ってら言ってた気がする)

今作は、荒々しさが一気に落ち着き大人に成長した宮本武蔵。ヒューマンドラマありアクションありで大変私好みであった。

旅先で知り合った城太郎。これがまたとっても愛らしくて可愛い。京都奈良間のお使いをあんな小さい子が一人で出来んのすごすぎだろ。逞しく生きねばならんかったという感じか。

当作品はアクションシーンがめっちゃ良い。奈良の寺での棒術使いの坊主と武蔵の木刀対決。錦之介さんの佇まいがカッコいいですね。手紙を入れる竹筒を拵える時の道端の竹を切り倒すシーンも好き。なんと言っても般若坂での坊主vs浪人vs武蔵も最高です。戦闘シーンに入る前にゴゴゴゴってなるのも好き。ちなみに、又八のおばばは最高の登場をしてくれました。次作も生きてて!

そしてここでも坊主にいっぱい食わされる。十分強くなったと思ったら、弱さを知れと。武蔵の旅はまだまだ続きます。

ちなみに観客はおっちゃん3人と私しかおらんかった。面白いよ、昔の時代劇。
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